第46話 ゴムゴム去勢と尻尾切り

 まったく私は、何をやっているんだろう……?

 と、その瞬間、うずらの卵のようなものに触れて、これだ、これだとかき出してみた。

「ちゃんと2つ、確認しなさいよ。1個でも残っていたら、オスとして成長してしまって、肉質が硬くなるのよ」隣で作業するスージーが叫んだ。

 なるほど、そうなのか……。

「はい! 2つ確認しました!」

 私は再び実直な返事をすると、お腹の中からかき出した2つのうずらの卵を丁寧に袋詰めにし、その口を縛るように、機器をつかってゴム輪を通した。

 ちゃんとゴムがかかっているかを確認してから外に放してやると、外ではすでにスージーが処置を行った子羊たちが、「なんだこれ〜、痛いよ〜、なんだこれ〜」と、ぴょんぴょん跳ね回り、地面に転げまわっている。

「う〜、痛そう〜」お気の毒に〜。

 メスも、尻尾の付け根にゴム輪を通されて、クルクルと回っていた。

「う〜ん」
 私は手を止め、考え込んだ。

「今日も牧場にすったもんだの風が吹く」最新記事

バックナンバー一覧へ