第5話  地球微生物学よこんにちは

その2  「生命は地震から生まれた!」仮説に挑む

前回まで:現在「3・11震源域の掘削調査」のため三陸沖を航海中の探査船ちきゅう。この地震メカニズム解明航海になぜ微生物学者の高井研さんが搭乗しているのか。そこには「生命は地震から生まれた!」仮説があったのです・・・。前回のつづき、あの巨大津波を引き起こした「プレートの大滑り」から話を始めていただきましょう。

ちきゅうの微生物ラボでコアから水素を測定するシミュレーションでニヤニヤするワタクシ。
(提供:JAMSTEC/IODP)

「北米プレートが太平洋プレートの上面を一気に滑ったのだ」と頭の中で想像してみてください。プレートは基本的にはでこぼこザラザラの岩石でできていますので、滑ったプレートとプレートの境界はグガガッ、ゴッゴッという音が聞こえてきそうな激しい摩擦があった、そんなイメージが浮かぶでしょう。

そんなに激しく岩石がこすれたら、こすれた部分はそりゃもう火照っちゃう単純に摩擦熱でアッチアッチになりそうです。実際にそのように予想されており、その摩擦による温度上昇を直接測ることが今回の航海の最大の目標です。

その温度上昇を実測し、こすれた部分の岩石がどのような岩石だったかがわかると、実際のプレートの滑り方が俄然はっきりとわかるようになるというのがこの航海にとっての「幸せのレシピ」です。

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