第5話  地球微生物学よこんにちは

その3  そうだ、もう一度、海外で修行しよう

前回まで:約2カ月にわたる震源域掘削航海から戻った(はずの)高井さん。お目当てのものが見つかったかはまた教えていただくとして、連載のほうはいよいよ高井さんが「地球微生物学」に目覚める第5話の本編です。JAMSTECへ来て1年、一通りの成果を出したものの、高井さんは少し焦っていました・・・。


念願のJAMSTECでの研究生活を始めてほぼ1年。ボクは、世界で誰よりも早くやるべきだと考えた研究、そして自分がやりたかった研究、をやることができた。その結果もほぼ狙った通りのモノだった。

当然ボクは、ものすごく達成感に包まれていた。でも実は、その達成感と同じぐらい焦燥感にも襲われていた。ここまでは一直線に「この研究がやりたいんじゃあああ」と突っ走ってきただけに、その次の研究についてあんまり深く考えていなかったのだ。いわゆるノープランだったのだ。ふははは、これが若気の至りというものよ。青春の特権というものよ。「二十歳の体温は一番アツい」(昔のコマーシャルより)というものよ。

「次、ドースル、ドーナル」。ボクは焦った。

そんな達成感と焦燥感の狭間でひょっこり顔を出したのが、「そうだ、もう一度、海外で修行しよう」というヘンテコな答えだった。

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