第1回 「世界最高の市場」で食べる!

アルゼンチンの屋台でタンゴと美食を楽しむ

 美味しいものが揃っているのが市場だが、そこにお祭りのような楽しさが加わるのが、アルゼンチンの市場だ。アルゼンチンは国民の構成においても、町並においても、南米の中で最もヨーロッパに近しい国だ。当然、食文化にはヨーロッパの伝統が感じられる。

アルゼンチン、ブエノスアイレスのフェリア・デ・マタデロス。アルゼンチン風焼肉〈アサド〉の屋台。(写真クリックで拡大)

 アルゼンチンの首都ブエノスアイレスでは、伝統的な市場が郊外移転した後にショッピングモールが建つという、多くの都市と同じ運命をたどった。面白いことにショッピングモール一辺倒にはならず、市場の代わりとして〈フェリア〉と呼ばれる週ごとの屋外市場が人気を博しているというのだ。フェリアには食料品や骨董品のスタンドが並び、パーティが開かれたり、時にはタンゴの上演を楽しんだりすることもできる。

 肉を好んで食べるアルゼンチンでは、写真のように、フェリアの屋台でもボリュームのある肉にありつける。牛、子牛、羊、ベーコン、ソーセージなど、肉の種類も豊富なので迷ってしまうだろう。

 アルゼンチンはワインの産地としても知られている。メンドーサ中央市場のバーでは、マルベックやシラーのビンテージを味わえる。

 ここには昔ながらの、人が集って食べて踊るという楽しみが残っているのだ。

食を楽しむ市場 さらにおすすめリスト

  • フランス:有名シェフの名前が付いた市場内のビストロでゆったりとランチ。
  • 韓国:市場で選んだ新鮮な魚介を調理してもらって、すぐに食べられる。
  • タイ:言わずとしれた屋台の街。ナイトマーケットではタイ料理、中華料理の屋台などが軒を連ねる。虫料理に挑戦できるのもここ。
  • カリブ海諸島:各家庭秘伝のレシピでつくったスパイスドラムがおすすめ。
  • エジプト:ノーベル賞作家も通った200年の歴史あるカフェで優雅な時間を体験。

 この記事は『世界の市場めぐり』(日経ナショナル ジオグラフィック社刊)を参考にしています。本稿に掲載していない詳細・写真は本をご覧ください。

『一生に一度だけの旅 discover 世界の市場めぐり』(ジョン・ブラストン著、岡崎秀訳、日経ナショナル ジオグラフィック社)

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