イースター島に数多く残るモアイ。重いもので80トンを超す巨像はどうやって運ばれ、島の文明はなぜ崩壊したのか。新たな仮説を検証する。

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謎に満ちたモアイ

イースター島に数多く残るモアイ。重いもので80トンを超す巨像はどうやって運ばれ、島の文明はなぜ崩壊したのか。新たな仮説を検証する。

文=ハンナ・ブロック 写真=ランディ・オルソン

 高さ1〜10メートル、重さは最大で80トンを超す巨大な石像、モアイ。淡路島の4分の1ほどしかない小さなイースター島で、なぜこのような巨像が数多く造られたのか?重い石像は石切場からどうやって運ばれたのか。そして、モアイを生み出した文明は、なぜ崩壊してしまったのか。

 ピュリツァー賞作家のジャレド・ダイアモンドは、イースター島の住民が環境破壊によって自らの文明までも破壊してしまったと主張している。また、モアイは寝かせて木製のそりで運ばれたと考えた。

 一方、テリー・ハントとカール・リポという二人の研究者は最近、ダイアモンドの主張と対立する新たな仮説を提唱している。2011年、二人は「石像は歩いた」との島の言い伝えをヒントに、重さ5トンの複製を使ってモアイの運搬実験に挑んだ。その意外な運搬方法とはどんなものか。そして、二人が考える文明崩壊の新たなシナリオとは?

編集者から

 日本版の17年以上の歴史のなかで、今回が初めてのモアイ特集です。それにしても、モアイって謎が多いですね。裏返せばそれだけ研究のしがいがあるわけで、新説を提唱している二人もそこに魅せられて、運搬実験までしたのでしょう。二人の仮説に基づいて再現したモアイ運搬の想像図が、今月号の表紙を飾りました。皆さんは、この説をどう思いますか?(編集T.F.)

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