最終話 みんな成長したぞ!……たぶんね。
エリーとマッハの一件が落ち着いてきた頃、出産予定日を過ぎても子を産まないホーリーを診察してもらってみると、なんと、お腹の中が空っぽだった。
まだ胎内で大きくなっていない時期に、人知れず流産してしまったのだろう。馬たちを自然体で過ごさせているこの牧場では、過保護な管理を一切しないために、誰も気が付かなかった。
きっとホーリーは、そのことを知っていたのかもしれない。だからあんなにも、エリーの子馬を欲しがり、母になろうとしたのだ。
そんなホーリーに、なんだか私は切なくなってしまった。
マッハはというと、葦毛の馬は脱皮するのか……、と思うくらいに毛が抜けてきて、濃いコーヒー色になってきた。しかしこれは、まだお色替えの途中で、いずれマッハはエリーと同じ灰色の馬になる。
子馬を巡ってホーリーとエリーがケンカをしていたときに、てっきりホーリーの子だと勘違いしてしまったのも、子馬が母親と同じ灰色ではなく茶色をしていたからだ。あのときの私は、葦毛の子が茶色で生まれてくることなど、まったく知らなかった。















A
B
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