最終話 みんな成長したぞ!……たぶんね。
嘆きもだんだん悲しさに変わってきた私に、スージーが言った。
「あれでいいのよ。羊は人間に慣れ過ぎてはダメなの」
確かに……、そうなのである。これも子羊たちが成長した、立派な証なのである。
家の中にいる動物たち。もとい、人間の子供たちも、ずいぶんと成長した。
自分の世界の中にばかりいたベンが、今では彼女をエスコートなんかしたりして、大人ぶりを見せるようになった。ケイティーも、オーストラリアの大学に留学したいと言って勉強しはじめ、ジェイはスージーのあとを継ぐかも? と、乗馬に精を出すようになった。
特にチビスケだったジョシュなど、私をもうすぐ見下ろすくらいに背が伸びている。
これには逆に、私は肩を落としてしまった。と言うのも、ジョシュの悪戯を怒っても、私の威厳が保たれなくなるからだ……。
背が伸びたことで、ちょっと威張りはじめたジョシュも中身は変わっていないようで、もうすぐ帰国となる私に、
「バイバイ、君がいなくなると、ニュージーランドに平和が戻って来る〜♪」と、妙なリズムで歌って逃げていった。
「こらー、カツオー」もとい、「ジョシュー」と、追いかけたいところだけれど、ここは私も大人にならなければ……。
動物たちも、子供たちもみるみる成長しているのに、私だけが取り残されるわけにはいかない。人生、日々成長である。
































