第31回 巨大カブトムシとの出会い
A male hercules beetle, Dynastes hercules
体長:145 mm 撮影地:モンテベルデ、コスタリカ(写真クリックで拡大)
たまには大きな昆虫も・・・と編集長。夏休みだし、それもアリかな〜ということで、この際大きな昆虫とは言わず、ドデカイ昆虫、しかも人気者のヘラクレスオオカブトとエレファスオオカブトをご紹介。
ヘラクレスは体長世界一、エレファスは重さ世界一のカブトムシ。どちらも日本のペット屋さんで売っているそうだが、コスタリカでは、自然の中でいきいきとそれぞれの生活を営んでいる。
そんな自然の中でぜひ出会ってみたい!という虫好きの人は多いようなのだが、大きな昆虫にあまり興味を示さないぼくは、この両者に出会っても「うわ〜デカイ〜、ハイおわり」という感じだった。
でも、幼いころ日本のカブトムシを飼ったことがある。出会いは7〜8歳の頃の夏休み、家の前のドブ掃除をして遊んでいたときだった。水位が減っていたドブ川のコンクリートの壁に、カブトムシのオスが1匹、ポツンとくっついていた。その光景は今でもはっきり覚えている。
家の周りはカブトムシなんか生息しているはずがない環境だったので、見つけたときはビックリ仰天の不思議さとうれしさに胸が躍りあがった。たぶんペットとして飼われていたのが、どこからか逃げてきたのだろう。でも、それが日本の野外でカブトムシと出会った最初で、今のところ最後の体験である。
A male hercules beetle, Dynastes hercules
体長:145 mm 撮影地:モンテベルデ、コスタリカ(写真クリックで拡大)
Elephant beetles, Megasoma elephas
撮影地:シキレス、コスタリカ(写真クリックで拡大)
A male elephant beetle, Megasoma elephas
体長:120 mm 撮影地:シキレス、コスタリカ(写真クリックで拡大)
A larva of elephant beetle, Megasoma elephas
体重:約150 g 撮影地:サント・ドミンゴ・デ・エレディア、コスタリカ(写真クリックで拡大)

西田賢司(にしだ けんじ)
1972年、大阪府生まれ。小さいころから、生き物を相手にわが道を行く。中学卒業後、単身、米国の高校に入学。大学では小さい頃の生物に対する思いが高まり、生物学を専攻する。1998年からコスタリカ大学で蝶や蛾の生態を主に研究。昆虫を見つける目のよさに定評があり、東南アジアやオーストラリア、中南米での調査も依頼される。現在は、コスタリカ大学の調査員として、米国政府のハワイ州の外来侵入植物対策プロジェクトに参画する。第5回「モンベル・チャレンジ・アワード」受賞。
本人のホームページはhttp://www.kenjinishida.net/jp/indexjp.html
ナショナル ジオグラフィック日本版2010年2月号『人物ファイル』に掲載した。


































