第6話  JAMSTECの拳―天帝編―

その7  オールジャパンをぎゃふんと言わせる6つの策略

前回まで:深海底の謎に迫るオールジャパン深海掘削プロジェクト「アーキアンパーク計画」への参加を上司から禁止された高井さん。ならば、とJAMSTECで「ひとりアーキアンパーク計画」を立ち上げ、「元祖アーキアンパーク計画」に宣戦布告したのでした。

2001 年の「かいれい」による沖縄トラフ熱水活動域総合調査でのボク。この航海は、ボクが初めて首席研究者として計画した航海だった。慣れないピストンコアリング、海底地形調査、熱流量調査、サブボトムプロファイラー調査など、分野横断型研究に取りかかり始めた頃の苦労が今でも思い出されるわー。しかしこの調査のおかげで、「ちきゅう」による「沖縄トラフ熱水海底下生命圏」掘削の研究プロポーサル第1版が書き上げられた。
(提供:高井研)

ホントは一人じゃなかったけれども、「ひとりアーキアンパーク計画」で「元祖アーキアンパーク計画」をぎゃふんと言わせるために、ボクたち(イケメン中川君とオオモノ稲垣君、そしてボク)は策略を練った。

そのため、まず「元祖アーキアンパーク計画」の最大のアドバンテージを分析した。それは、BMSという海底掘削マシーンで深海熱水域を実際に掘削し、海底下の試料を直接手に入れようとするところだったと言っていい。

実際のところ、「元祖アーキアンパーク計画」の海底掘削研究の前フリには、深海掘削計画(ODP=海底掘削で科学的解明をめざす国際研究プロジェクト)における熱水域掘削研究の死屍累々の歴史があったのだ。

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