


南米チリのアタカマ砂漠
記事の筆者と写真家が、取材現場から報告する「最高の経験」、「最悪の体験」、そして「最も風変わりな思い出」。
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本誌に載らなかったオンラインだけの写真。撮影条件も紹介します。
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文=プリート・J・ベシリンド 写真=ジョエル・サートレイ
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チリ北部に広がる、年間降水量が10ミリに満たないアタカマ砂漠。地上で最も乾燥したこの過酷な地に暮らす人々の生活と希望を報告する。
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チリ北部の太平洋沿岸部に南北約1000キロにわたって広がるアタカマ砂漠は、年間降水量が10ミリにも満たない。その中央部は、気象学者が「純砂漠」と呼ぶ地上で最も乾燥した地域で、これまで一度も降水が記録されていない、恐るべき不毛地帯もある。
詳しくは本誌をお読みください。
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今回の特集に関してもっと知りたい方に、参考となる情報を提供します。

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チリ北部の太平洋沿岸部はほとんど雨が降らないので、へんぴな土地にある集落では、長らく、生きていくために必要な水をトラックで輸入するほかなかった。だがやがて沿岸部の住民は、この土地でも豊富に手に入る水分“霧”を利用する方法を発見した。
アタカマ砂漠の沿岸部には雨はめったに降らないが、“カマンチャカ”と呼ばれる濃霧が頻繁に発生する。霧は“ロマス”という植物の群落を育み、サボテンからシダまで、様々な草木が茂る緑の孤島をつくる。
現在、チュングンゴの村では、植物が巧みに利用してきた霧を、人間が活用している。サンチアゴのカナダ国際開発研究センターとカナダ大使館の協力を受け、村人たちは10年前から、山脈を越えて地表に降りてくる霧をネットで捕らえる独創的な装置で、水を確保するようになった。この装置は、網目の細かいネットをつなぎ合わされた樋の上に垂直に吊るしたもの。ネットに付着した霧が水滴となって樋に滴り落ち、管を伝って村へ流れていく。今や住民は庭で草花を育てたり、毎日シャワーを浴びられるようになった。この霧収集機は日に平均1万リットルの水を村に供給している。
この霧収集機がチリで成功したため、ペルーやエクアドル、南アフリカ、ナミビアなどでも、乾燥した土地の集落で同様の装置を開発しようという動きが高まった。
――ロビン・A・パーマー
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